
「健康管理と職業生活の両立ワークブック 難病編」
平成29年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(難治性疾患等政策研究事業)「難病患者の地域支援体制に関する研究」班により制作されました。
↑噛まずに言えたらすごい・・・(^_^;)
コミュニケーションのコツというコラムを担当しました。

このワークブック、難病編ですが、どんな病気、怪我の方にも使えます!!
必要な情報がこの1冊にとてもわかりやすくまとまっていると思います。
自分を理解すること、伝え方、復職や就職の準備などコミュニケーション的なことから、
ハローワーク等行政の支援機関や助成金等制度のこと、患者会などの民間の支援機関の説明も。
難病情報センターのサイトからダウンロードできます→難病情報センター
このほか、厚労省や労働者健康安全機構が作成したものや、ドクターが作ったものもありますので、一気にご紹介します。
こちらは厚労省から出ている「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」

事業主さんや会社の人事の方向けに作られたものですが、私は労働者からの相談にも使って解決しています。
会社が治療と就労の両立について不慣れなために、復職に消極的なことはよくあります。
その場合にこのガイドラインについている様式例を使うことをお勧めしてスムーズに復職できた例もあります。
様式集の一部

厚生労働省のサイトからダウンロードできます→厚生労働省
私も作成委員として参加しました。医師や看護師、保健師など医療業界の方、企業の人事、労働組合、経団連、そしてわたくし社会保険労務士など様々な立場の方が熱い議論を重ねながらできあがった熱意のこもった1冊です。作成するために全国の企業にインタビューをし、企業が従業員の復職、治療と就労の両立をさせるために何を必要としているか考えましたので、人事の方は是非お手元に置いていただきたいです。
こちらは労働者健康安全機構から出ている「治療と就労の両立支援マニュアル」

写真はメンタル版ですが、がん、糖尿病、脳卒中、メンタルの4分野に分冊になっています。
ドクターが作成したものなのでさすが専門的

労働者健康安全機構は労災病院を実施運営している機関なので、勤労者医療、つまり働く人の医療なので働きながら治療をする、逆の言い方だと治療しながら働くことを第一に考えている機関です。
このマニュアルは医療関係者向けのものですが、人事や労働者本人にも医療の正しい知識がコンパクトにまとめられていてとても役立つものですから、4冊とも会社に置いておきたいです。
私も委員として参加しましたが、こちらは厚労省とはまた違った雰囲気で、(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-医療関係者の視点はそこかーと、立場によって視点が異なることを知ったよい機会でした。ですから、医療関係者がどんな情報を必要としているかがこのマニュアルからわかり、人事としては主治医やリハビリ担当医とスムーズにやりとりができると思います。
労働者健康安全機構のサイトからダウンロードできます→労働者健康安全機構
そしてこちらは「就労と糖尿病治 療両立支援手帳」

中部ろうさい病院のドクターが企画、編集されたものです。
糖尿病は「不摂生しているお前が悪い」と自己責任論で片付けられやすく職場の理解が最も得られにくい病気の一つです。そして、治療をやめてしまう人がとても多いそう。
治療をやめると死にます。
そこで、この手帳で、本人、主治医、人事との交換日記をして治療も仕事もしやすくするというものです。
今のところダウンロードはできませんが、私が個人的に送っていただいたものを何部か持っていますので、須田事務所までお問い合わせください。

昨日の話ともかぶってしまいますが、治療しながら働くことがごく当たり前のことになればいいなと思っています。治療しながらでも働け!と言っているのではなく、働きたい人が普通に働けるようになればいいんです。
今までは、企業⇔医療関係者⇔本人の3者の連携がスムーズではありませんでした。
特にここ 企業⇔医療関係者
だって、守秘義務とかプライバシーとかあって簡単には聞けない世の中でしょ。
それが壁を作ってしまっているのと、お互いに「医師なんて気軽に声をかけちゃいけない人」「企業の人事なんて医療側から声をかけられない」と思っていたから・・・
でも私はこれらの委員に入れてもらったおかげで、壁がなくなりました

お互いにざっくばらんに話せるイベントをもっとやりたいなと思います。
そして、治療中の方、人事の方、社労士へ。
このワークブックやガイドブック、どんどん使ってください!!
@sudatoraさんのツイート
フェイスブックは日記や日々の出来事とか
Instagramは動物と釣りと楽器とバイク↓
@sudamiki777

労働相談須田事務所ホームページは上のマークをクリックしてね♪