「職場での強要は違法じゃないですか」「採用面接で接種しているかどうか聞かれましたが、違法じゃないですか」など、質問も多く寄せられているので、今日は、厚労省のサイトを開きながら読んでいただけるとわかりやすいかと思います。ところどころにリンクしておきます。
Q&Aで書いていきます。赤い文字で対応策を書いています。

強要はできないと厚労省も明言しています(厚労省のサイトにリンクしています)。
では、強要したら何法違反なのかというと、労働法では明確に、「ワクチン接種強要が〇〇法〇条違反」というものはありません。
強要されて拒否して減給、配置転換、解雇などがあれば、違法にあたる場合もあります。
「場合もある」という曖昧な書き方をしたのは、ケースバイケースですし、最終的には裁判官が総合的に判断するものだからです。
強要されても、厚労省が「強要はできません」と言っているのだから、堂々と拒否すればよいのです。
その結果、不利益な取り扱いをされたら、闘いましょう。

これは、不当解雇である可能性が高いです。
1でも書いたように、厚労省は強要できないと言っています。
「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。」 と労働契約法に定められています。
誰が見ても社会一般的にも、納得できる理由がないと解雇できませんよという意味です。
強要されたという段階では違法性を問うのは難しくても、解雇されたら違法である可能性が高いのです。
厚労省も、「接種を拒否したことのみを理由として解雇、雇止めを行うことは許されるものではありません」と明言しています(厚労省のサイトにリンクしています)

これは解雇と違い、違法性を問うのは難しいです。
なぜなら、採用の権限は会社にあり、不採用の本当の理由は知り得ないからです。
解雇は、労働者から請求があれば解雇理由を会社は伝える義務がありますが、不採用の理由は伝える義務がありません。
別れの理由は伝えなければならないけど、付き合わない理由は答えなくてもよいのです。
厚労省も、「禁じる法律はありません」と書いています(厚労省のサイトにリンクしています)。

人事権は会社にあるので、配置転換も会社が命じることはでき、労働者の同意は必要ないのですが、明らかに不当だと証明できる場合は、違法に当たる可能性もあります。
では、明らかに不当とはどのような場合か。
接種していないことで出勤してはならないとか、ここの部署で働いてはいけない理由が、誰が見ても納得でき、社会一般にも「そりゃそうだ、接種していないなら出勤停止、部署移動は当然だ」という状況でなければ、不当でしょう(厚労省のサイトにリンクしています)。
自宅待機や配置転換を命じられたら、その理由を会社に聞けばよいのです(書面で請求しましょう)。理由を説明するのは会社側にあります。その回答如何で、不当かどうか判断できるでしょう。

しつこく聞くことを禁止する法律はありません。
しつこく聞くことのみをもって違法だとは言えませんが、回答を拒否したことで解雇、配置転換などの不当な扱いをすることで、違法となる場合があります。
しつこく聞かれたら、聞いてくる理由を教えてくださいと言いましょう。納得できる回答がなければ、「回答を拒否します」「答えたくありません」でよいです。
ここに書いた以外にも、疑問や質問があると思います。
解決方法は、会社の規模、内容、証拠の有無、ご本人の意向によっても異なりますので、ご相談いただければと思います。
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