手続き代行ができる専門家は、社会保険労務士なのですが、自分でやるより依頼したほうが認定されやすいのか?
社労士事務所のホームページには、
認定されやすくなります
と書かれているのもたまに見ます。
費用も数万円の事務所が多いので、それくらい払うのだから認定されやすくしてくれるんだろうなと思いますよね。
さて、実際に、認定されやすくなるのか?
社会保険労務士がハンコを押したり手続きをしたからといって、
認定されやすくなるというわけではありません

え!じゃあ意味ないじゃん!!
うーん、完全に間違いではないけど、「認定されやすくなります」だけだと、説明不足かなと思います。
認定されやすくなるのではなく、認定のポイントがわかっている人が書類を作成したほうが、主張も伝わりやすいですよということなんです。
専門家は、認定されないものを認定する魔法使いではありません

例えば、
ご自身で作成された書類
「人格否定をされ、暴言を吐かれ、眠れなくなり、とても辛かったので、労災だと思い、申請します」
専門家が作成した書類
「〇月〇日〇時頃、2階会議室にて〇〇部長と〇〇課長と私の3名での打ち合わせの際、大声で・・・・と言われた。その後も〜」
比べると、日時やメンバーやセリフなど、具体的です。
具体的に何を伝えるかというのは、厚生労働省の「精神障害の労災認定」というパンフレットに記載の表にあてはめて整理します(厚生労働省のサイトにリンクしています)
専門家としての仕事は、この表に当てはまるできごとがないかと、ご本人のお話や証拠書類の中から見つけていくという作業です。
ですから、認定されやすくなるのではなく、認定のポイントを整理して記載するので、監督官に伝わりやすいという方が近いかなと思います。
もちろん、経験から、これはいけるとか難しいとか思うわけですが、認定するのは国なので、思わぬ結果になることもあります。
相談者の方からお話を伺う中で、ご本人が思ってもみなかった部分が実は大きなポイントだったりすることもあります。
専門家を選ぶ際は、
「できます、認定されやすくなります」と言われたら、
「具体的にどの部分がでしょうか?」とか聞いてみるとよいと思います。
逆に、
「難しいですね、ほぼ認定されないと思います」という方が、正直で信頼できるかなと私なら思います。
ご自身で手続きをされても、専門家に依頼されても、認定するのは国なので、私はどちらでもよいと思います。添付書類や別紙で、整理して詳細にできごとを書くので、思い出して辛いでしょうし、体調もよくないと思いますので、依頼されたほうが精神的な負担は減るでしょう。
でも、監督官からの聞き取りは必ずご本人にしますし、専門家の同席は不可なので、そこまでは依頼ができません。
どこまでやってもらえるのか、何にいくらかかるか、追加料金はないか、契約書はあるか、契約期間はあるか、審査請求・再審査請求は別料金か、などがクリアになってから依頼するとよいと思います。

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