大阪医科大でアルバイト職員だった女性が、正職員との待遇格差を是正するよう求めた訴訟の最高裁の判断は、「アルバイト職員の賞与は認めない」というもの。
東京メトロ子会社の元契約社員が待遇格差の是正を求めた訴訟の最高裁の判断は、「退職金を支払わなかったことについて不合理とは言えない」というもの。
すでにネットにはいろいろなコメントがあり、それを読んでの私の感想です。判決に対してどう思うかではなく、ネット民のコメントに対してどう思ったかです。
ヤフコメやSNSなので、これが国民の多数の意見とは思いませんが、
「非正規のくせに」「非正規しかなれないくせに」「正社員になる努力をしていないくせに」「楽な働き方をしているくせに要求だけする」「嫌なら正社員になればいいじゃないか」
う。。。
なぜフルタイム勤務が偉くて、短時間や有期雇用は「くせに」と言われるのか
そこには、
正社員は我慢している
があるんじゃないかと思います。
正社員以外も我慢していますけど、正社員から見ると、
いい年してアルバイトやパートだなんて、自由に生きていきたいだけの、我慢していない人
に見えているようです。
だから、
我慢している人は待遇が良くて当たり前
我慢していないのに要求するのは厚かましい
になるんですよ。
いやいや、アルバイトだって正社員並みの時間働いて、責任も正社員並みだし、正社員よりも激務のことだってあるんですよ
という声もありますし、実際にそういうアルバイトの人もいるんですけど。
同一労働同一賃金なんて国のスローガンは、こういった
働き方の違う相手は分かり合えない
という現場の実情がわかっていない中で始まったものだから、
いくら物理的に同じにしてももめるんですよ。
同じにしなくてももめますけど。
だいたい、正社員ってなんでこんなに苦行なんですか
労働って苦しみに耐えることになっていません?
蟹工船の時代と変わっていないじゃん

日本人は特に、
苦しみに耐えることが美学とされる教育を受けてきているんです
小学校では、マラソン大会、九九の暗記、漢字練習・・・遠泳なんてことをする学校も

苦しいですね〜。
苦しさの向こうにはバラ色が待っている

だから苦しみに耐えろ!自分に勝つんだ!
そういう国なので、
労働は苦しみ、その苦しみから脱落した人やチャレンジしなかった人は非正規で負け組、負けたんだから待遇悪いのは当たり前
そういう感覚が日本中にあるんじゃないですかね。
相変わらずサカイ引越センターのバイトは続けています。
愛社精神でパンダグッズ

基本、社労士自営業、ときどき引越しバイトの私なんて、苦しみに耐えることから一抜けしたダメ人間で〜す



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