今日は、あっせん当日の流れや雰囲気について。
あっせんは、労働局と社労士会などの民間がやっているものがあるのですが、今回は労働局について。
都道府県によってやり方が少し違うところがあるかもしれませんので、東京労働局について書きますね。
九段下にある東京労働局に入ると、警備員さんがエレベーターホールの前で「要件は?」とか「どちらに行かれます?」と聞くのでちょっと緊張しちゃうかもしれませんが、不審者排除のためですので堂々と、
「14階の労働局です」と言って通ってください。
あっせんの日時(あっせん期日と言います)が決まると案内が郵送されてきますので(普通郵便なのでダイレクトメールと間違って捨ててしまわないように

窓口に人はいないので、呼び鈴を押します。
「本日○時からのあっせんで参りました○○です」と挨拶をすると、待機室(といってもパーテーションで区切られたブース)に案内されます。
このブース、なんと、相席(゚o゚;;
会社も事件も違う知らない人(労働者側と会社側が一緒になることはありません)と一緒になりますが、リラックスのために世間話とかしていてもOKです

黙って席を囲んでいる方が変なので、私は「今日も暑いですね」なんて話したりしています

緊張すると喉が渇くので、飲み物は持参したほうがいいと思います。
もちろん、お茶とか出てきません

時間になり呼ばれると別室に案内されます。
ここで初めてあっせん委員と対面します。代理人になった社労士の人はご挨拶で名刺を渡したほうがいいかな〜。
労働局の担当者、あっせん委員、自分、の三者で「本日はよろしくお願いいたします」って感じで始まります。
この時会社側は別室で待機しています。
あっせんというシステムは、会社側と労働者側が顔を合わせることはないんです。
これもおすすめ理由の一つ

あっせん委員に事件の経緯や、どんな解決を望んでいるかなど聞かれます。
「会社側が値切ってきたらどこまで落とせる?」なんてことも聞かれますので、あらかじめ決めておきましょう。
この場で考え込むと長引きます

代理人の社労士はこのあたり事前に本人と話し合ってわかりやすくまとめておくと、あっせん委員に非常に喜ばれます

一通り話したら、「では交替です」と言われて先ほどの待機室に戻ります。
次は会社側が同じように聞き取りされるのです。
この繰り返し。
待機室に戻って相席のメンバーに「あら早いね〜」とか声をかけられたり

だからちょっと世間話なんかで打ち解けておくと待機室に戻る楽しみもあります

会社側、労働者側が交替交替で話をし、折り合いが付いたところで合意書にサインします。
サインするときも別々に呼ばれますので、お互いが顔を合わすことはありません。
ここまでの時間、早ければ1時間ちょっと、長ければ3〜4時間です。
早く終わらせる秘訣?
(。-∀-)(。-∀-)(。-∀-)ウフフ
社労士でも特定社労士という資格を持っている人はあっせんの代理ができます。
当日同席したり、本人の代わりに出席できるだけでなく、
事前に会社側と交渉することができます

ただし、事前の交渉で和解合意書にサインすることは弁護士でなければできないので、社労士はあくまでも、
当日のための打ち合わせ
です。
しかしこれが当日早く終わらせる秘訣なのですね〜〜〜

ここで会社側がどんな気持ちなのか、どんな解決を望んでいるのか、そしてこちらの気持ち、望む解決などをじっくり話せるので、
「じゃあ当日もこういう話であっせん委員に伝えましょうね、当日もよろしくお願いしますm(_ _)m」
という感じなので、当日はもう台本ができているから早いというわけなんです

おっと(^_^;)最後は特定社労士の宣伝になっちゃいました(^_^;)
次回は、この事前交渉のお話をしますね。

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