2014年07月01日

治療と職業生活

たまには真面目に労働問題でも。

昨日は厚労省の委員会でした。
昨年に引き続き「治療と職業生活の両立等支援対策事業」の委員になっています。
昨年の成果であるパンフレットはこちら ※厚生労働省HPにリンク

今年の第1回目の委員会だったので自己紹介や抱負など。
今年もチームワークよく進められそうですわーい(嬉しい顔)

委員は医師や看護師など医療の現場の方、組合の方、大学教授、そしてわたくし社会保険労務士などで編成されていまして、癌や脳血管疾患など長期の治療をしながら働き続けるための支援について考えています。

昨年度すでに労働者や会社、病院への聞き取り調査はしております。

調査の結果、意外に、会社から「辞めてもらいたい」と言われるのは少ないのだなと思いました。
ほっとしました。

しかし、悲しいことに・・・

「ご迷惑をお掛けするのが申し訳ないから退職させてください」

本人からの申し出が意外に多いのだなと知りました。

病気は誰もがなる可能性があります。
「迷惑をかけないように」というのは日本人の国民性かもしれないけど。
でも、病気になって辛くて大変なのに「迷惑かけてごめんなさい、退職します」はあまりにも悲しい。
治療にお金もかかるし。

会社側の回答としては、「どう接したらいいかわからない」というものも多く、これには大きく頷きました。
他の社員と同じように接したほうがいいのか、特別な配慮をしたほうがいいのか・・・

でも、これらの「迷惑じゃないですか?」「配慮したほうがいいですか?」などなどのお互いの疑問や不安って、

話せば分かることじゃないかー

といつも思います。

労働相談でも多いのが、

「相手はこう思っているような気がする」

憶測で不安や心配でいっぱいになっているケース。

話しにくいから話せないんでしょうけど。
だから、普段から話しやすい環境にしておくことも必要ね。

この事業、今年1年で事業所に訪問したり、治療と仕事を両立するためのマニュアルを作成したり、忙しくなりそうですが、働くすべての人に関わる非常に重要な問題だと思うので、やりがいありますexclamation×2

SUDA_OFFICE_LOGO.jpg
須田社会保険労務士事務所ホームページ
posted by 須田美貴 at 06:29| Comment(4) | TrackBack(0) | 治療と就労
この記事へのコメント
そうそう!話しやすい現場が何よりなんです。精神疾患の予防にもなるし!管理職の人達は、精神疾患の知識なさすぎ!予防がいかに大事か!怒れないじゃないか!ではなくて、現場で何が起こっているのかを把握したら怒鳴ったりはしなくて済むはずやと思うんですが?考えが甘いんでしょうか?
Posted by ポンタ at 2014年07月01日 10:20
ポンタさん、風通しのよい職場は問題も少ないですね。
職場で怒鳴るって・・・普段の生活で普通の大人が怒鳴るって珍しいことなのに、どうして職場ではそうなっちゃうんでしょう?ストレスかなあ。
Posted by 須田美貴 at 2014年07月01日 15:27
いいね。がんばりましょう。
Posted by い at 2014年07月01日 22:00
はい、がんばりましょう(^-^)/
Posted by 須田美貴 at 2014年07月03日 04:46
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