実際の少年院やそこに入っている子たちを見たことがないので、イラストがあった方が、よりイメージがわくのかなと思いまして。
職場のいじめやハラスメントなどの労働問題解決や、ネットの誹謗中傷解決の仕事をしていると、
加害者の言動が全く理解できない
ことがよくありますが、これを読んで、
ああ、そういうことかもしれない
と思いました。
非行少年と、職場やネット上の加害者に共通点があることに気づきました。






などなど。
子どもなのか大人なのかは関係なく、共通しているんじゃないかと思います。
考え方の特徴、癖として、
自分の言動は、相手がきっかけを作った
だから、自分の暴力・暴言は仕方のないことだ
なんです。
(。´・ω・)ん?あれ?
程度の差はあれ、誰しもこういう考えになったことはあるか…
けど、暴力をふるったり、暴言をはかないよ

面談をした非行少年に、「ケーキを等分にできない」子が多いことに気づく、原作の児童精神科医の先生。
IQが低すぎるわけではなく、少しだけ低い、一定数いる、ちょっとコミュニケーションが取れなくて生きづらさを感じている子。
質問をしても、質問の回答ではない答えが返ってくる。でも、会話はできる。
勉強はできないけど、読み書きはできる。
気づかれにくく、行き場を失っている
グレーゾーン。
行動が遅くて親から虐待を受け、ちょっと変わった子だから学校ではいじめられ、極度に自己肯定感が低い。
だから、優しく声をかけてくれる人を信じてしまって、犯罪の片棒を担いでしまう。
自分を表現したり、相手に伝えることがとても苦手だから、キレやすい⇒殺人や放火や暴力
私が見てきた、ハラスメント加害者や、ネットの誹謗中傷加害者も、
実は気が小さく、自分の評価を気にし、上の立場の人にはヘコヘコする
ネットや職場という狭い世界で、自分がすごくなったと勘違いする
被害者がいることなので、加害者を全面的に擁護するわけにはいかないけれど、言いたいのは、
加害者にも原因があるのなら、加害者が増えないような社会を作らないと、被害者も減らない
大人の世界の、ハラスメント加害者や、ネットの誹謗中傷加害者にも、いろいろなタイプがいるけれど、
一定数、ケーキの切れない大人がいるのだということを知った。
労働相談やカウンセリングの仕事をしている人には是非、読んでほしい本です。

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