須田事務所に寄せられる相談や質問は労働問題だけではなく、社労士受験のことや社労士の仕事についてもあります。
ありがたいですね〜嬉しいですね〜(^-^)先日いただいた質問がとてもよかったので、私の回答も一緒にご紹介します。
回答もこれまたいいんだわ〜(自画自賛)質問「会社から、完全に違法と分かっている依頼をされた時は断るが、ほぼ違法に近いようなグレーゾーンの依頼をされた時は、会社が顧客なのでリスクを承知で依頼を受ける事にしているという社労士さんがいますがなぜですか?」
実はこの方と同じような質問は過去に何件かありましたし、受験生でも疑問に思われている方はいるでしょう。この方の質問にはありませんでしたが、「違法行為の加担をしているのではないですか」という質問も過去にありましたので、それも含めての回答です。
回答「この社労士、完全に違法なら断るだけ立派です。実際に私は受けていました。現在も依頼があれば場合によっては受けるでしょう。それはこのような理由からです。
社会保険労務士法20条に「開業社会保険労務士は、正当な理由がある場合でなければ、依頼(紛争解決手続代理業務に関するものを除く。)を拒んではならない」とあります。
どの程度のものが正当な理由に該当するかはひとつひとつ定められてはいませんが、“グレー=正当な理由” にはならないと私は思います。
現在違法行為をしていても
改善の余地があれば、正当な理由には当たらないので受けなければならないと、私は解釈しています。
現在違法行為をしていても、グレーであっても、それを受けて改善するのが社労士の仕事です。 会社からお金を頂いているので、頭ごなしに「社長、それは違法なので直してください!」というような言い方はできません。
どんな社長さんであれ、じっくりお付き合いをして会社が良い方向に向かうように違法は正し、働きやすい職場にし、業績を上げなければいけません。
私は労働者側とうたっていますが、違法な会社を叩く仕事ではありません。 もちろん、何度言っても違法行為を進んでするような社長さんとはお付き合いをしませんし、受任しても契約を切ります。
“受任する=会社の違法を見逃す社労士” ではないですし、リスクがありますから違法は見逃せません。
しかし、社労士の見ていないところで違法行為をしている社長さんはいて、顧問社労士がいるのにも関わらず問題が起きてしまっている会社はあります。
私も顧問先でトラブルがあって労基署に呼ばれたことはあります。
社労士の仕事は、問題が起きる前に防止することでもありますし、残念ながら起きてしまった場合でも解決することです。
問題を解決するには、全体をバランスよく見渡すことが必要だと痛感している今日このごろです。」
ねえみんな、社労士の仕事って素敵でしょう〜
↑先日の「あさイチ」で、「社会保険労務士は、働きやすい職場を作る専門家です」と発言して、社労士仲間に褒められまくったので、最近いい気になっています(。-∀-)

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