娘を殺してしまったお母さん、法廷で「誰かに相談すればよかった」って言っているんですよね。
でもしなかった、というか、できなかった。
餓死してしまった人も、誰にも相談できなかったんじゃないかと思うんですよ。
相談する場所があることは知っていたと思うんです(想像ですが)。
ではなぜ相談しなかったのか?
「役所に相談しても聞いてくれなかったんじゃないか」という意見もあると思いますが、全く聞いてくれないということはないと思うんです。
「もう一度ご自身でできるだけ頑張ってみてください」というようなことは言うかもしれないです。
そこで「いや、もう無理なんです、助けてください」となぜ言えなかったか。
民間の団体などにもなぜ相談に行けなかったか。
地域の人にもなぜ助けを求められなかったか。
それは、これだと思うんです。
自分が悪いから
という気持ち。
この気持ちが邪魔してたら、いくら「相談してね」「相談するところがあるんですよ」って伝えても無理です

労働相談でも同じです。
自分にも悪いところがあるんじゃないかって思うと相談しにくいですよね。
でも、私はこう思います。
まあ、確かに自分にも悪いところがあったかもしれない。でも、
誰が悪いとか誰の責任かというのはまずは置いておいて、困っているなら相談したほうがいい
自分に非があったら相談しちゃいけないというきまりはないんで(^_^;)
例えば労働問題ならば、無断欠勤を続けてしまってもう会社に行けなくて困っているという人がいたとします。
「無断欠勤している自分が悪いから相談しない」ではなくて、
今困っているのは確かなんだから、どうしたらいいか相談したほうがいいよ。
これから同じ過ちを犯さないというのは、相談して解決の糸口が見えてからでしょう。
例えば生活の問題ならば、ギャンブルで借金しまくり困っている人がいたとします。
「ギャンブルにはまった自分が悪いから相談しない」ではなくて、
今困っているのは確かなんだから、どうしたらいいか相談したほうがいいよ。
もうギャンブルで借金しないようにするというのは、相談して解決の糸口が見えてからでしょう。
というようにですね〜、
自分が悪いと思うのと、相談するしないは別の問題であると知って欲しいですね〜。
本日は渋谷で「労働相談の実務教えます」セミナーです

サックスの演奏はございませんm(_ _)m

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